政次は井伊のキリストだったー嫌われ政次の一生ー

NHK大河ドラマ おんな城主直虎

第33回は「嫌われ政次の一生」

 

近藤のはかりごとに陥れられて

牢に入れられた井伊家の城主直虎の

身代わりとなって

家老の小野但馬守政次が磔となり

あろうことか、直虎の手によって

処刑されてしまう。

 

あまりにも残酷な話の展開に

言葉も出ない。

ただただ、涙が溢れてくるばかり。

 

「おれは、このために生まれてきたのだ」

と覚悟をきめる政次。

 

南渓和尚

「今日、政次が磔にされるがお前も来るか」

と聞かれ

「わたしが政次を送ってやらねば」

と答え、政次の処刑場に赴く直虎。

 

磔にされた政次のもとへいち早く駆けていき

心臓を槍で一突きにした直虎は

「よくも欺いてくれたな、地獄へ落ちろ」と言い

それに対し、政次が

捨て台詞を言い、血を吐きながら絶命する。

 

井伊家の再興のために

そうせざるを得なかった

そうならざるを得なかった

政次と直虎の運命が

あまりにも残酷すぎて

あまりにも哀しすぎて

しばらくショックから立ち直れそうもない・・・。

 

政次は井伊家の救世主キリストだった。

 

小野但馬守政次の墓は

小野家の菩提寺龍潭寺には無く

処刑場だったとされる蟹淵(がにぶち)

のそばにその土地の民が供養塔を建てた。

 

今も人々が訪れて手を合わせ祈っている。